秋冬の肌悩みでトップに上がるのが肌乾燥についてです。
肌トラブルの9割は、肌の乾燥が原因と言われています。
肌が乾燥することで、外部からの刺激を受けやすい状態になってしまい、その結果トラブルが起きやすくなってしまうのです。
そこからスキンケアでまず大切なのは保湿であると言われています。
保湿というと、「補う」というイメージが一般的です。
水分や保湿成分を補うことで、肌のモイスチュアバランスを整えるということですね。
しかし、保湿は単に補うだけではありません。他にも方法があるのです。
それは、落とさないということと、自分の肌が潤いを作れるようにするということです。
いくつかの保湿方法で肌へアプローチ
保湿対策で外側から自身でできることは大きく3つあります。
・落とさない
・補う
・作り出す
一般的には補うことに重点が置かれたケアがされていますが、どれも大切な要素です。
肌はいくつかの層になって成り立っています。
1番外側の層は「表皮」と呼ばれています。また、表皮も層になっていて1番外側から角層、顆粒層、有棘層、基底層となっています。
表皮はとても薄いのですが、外側から与えるケアは化粧品では角層部分に行なっています。
表面部分のモイスチュアバランスを整えることで、外部からの刺激を受けにくい肌にすることができるのです。
この角層部分には、元々保湿に関連した成分が存在しています。NMF(天然保湿因子)やセラミドです。
水分、油分を肌上にしっかりキープするためにこれらの成分は大きく役立っています。
また、皮脂も水分蒸発を防ぐ為に役立っています。
落とさない
落とさない保湿というのは、肌に元々存在する保湿に関わる成分を洗い流しすぎないようにするということです。
食器洗い洗剤がわかりやすい簡単な例です。
食器についた油をしっかり落とすために食器洗い洗剤はとても強い洗浄力をもっています。
素手で洗剤に触れ続けると、肌表面の皮脂や保湿に関わる成分も流されてしまいます。肌はつっぱり乾燥を感じた状態になってしまいます。
また、外気の湿度が低下する秋冬は、これらの保湿成分や皮脂が奪われたことでより水分が逃げて行きやすい状態になっています。ガサガサしたり、見た目でもわかるほどに乾燥してしまうのです。
これは、手だけに当てはまることではありません。
もちろん、顔も同じです。
過度に洗浄力があるクレンジングや洗顔料を使い続けることで、保湿成分や皮脂が流れすぎてしまいます。
外気の湿度が低下していてただでさえ水分が奪われやすいのに、さらに肌の水分キープ力が下がることで乾燥を助長させてしまいます。
健やかな肌を保つ為に洗浄というケアはとても大切です。
だからといって過度な洗浄力があるアイテムや時間をかけて行う洗浄をすることは肌トラブルを招く原因となってしまうのです。
また、スキンケアの最初のステップであるクレンジングや洗顔で潤いを落としすぎてしまうと、どんなに補っても乾燥を感じてしまったり、与えることで肌負担になってしまうこともあるのです。
落とさない保湿対策は必須です。
クレンジング、洗顔料を選ぶ際には過度な洗浄力を求めるのではなく、自分のメイクや肌状態から逆算し、汚れは落とすが潤いは落としすぎないようなアイテム選び、使い方をしましょう。
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補う
洗浄をすると、どうしても保湿に関係する成分は流れてしまいます。それを最小限に抑えつつ、補うケアを行うことで肌表面のモイスチュアバランスを整えましょう。
角層の水分を守っているのはNMFと脂質(セラミド)です。このNMFと脂質を補いバランスを整えることが重要なのです。
NMFの主な成分はアミノ酸や乳酸、糖など。
また、脂質(セラミド)。
これらが配合されたアイテムを使うことで、肌表面の角層のモイスチュアバランスを整えましょう。
作り出す
肌に元々保湿成分は肌自身がつくることができます。
年齢とともに肌の細胞機能が低下することで、セラミドなどを作る機能も低下してしまいます。
しかし、それを補助するような成分配合のアイテムを使うことで、自分の肌が保湿成分を作り出すことができるようサポートをしましょう。
自分の肌がしっかり機能し保湿成分を作り出すことができれば、補うケアも最小限ですみます。
肌へ与える負担も少なくできるということですね。
また、しっかり機能している肌は外気の湿度変化にも対応できるようになります。
ちょっとした湿度変化で乾燥してしまったり皮脂が過剰に分泌されてしまったりということも防ぐことができます。
その結果、肌が安定しいつでも綺麗で健やかな状態を維持することができるのです。
保湿対策で目指すはここです。
自分の肌がしっかり機能しモイスチュアバランスを整えるような状態を目指しましょう。
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肌を保湿するためにできることは1つではありません。
いくつかの保湿方法で肌へアプローチをし、いつでも潤った綺麗な肌状態を維持できるようにしましょう。