この時期はちょっとしたことで肌がゆらいだり、トラブルが起きやすい季節です。外気の湿度が低下して乾燥もピークに達することで、肌にとっては快適とはいえない環境でしょう。
また、乾燥が段々と和らいできたときには肌にとって刺激を与える花粉や紫外線量も増えてきます。
この時期にできるだけ肌ゆらぎ、トラブルを少なくし安定した状態にしておくことは冬から春への移り変わり後も健やかに肌維持する為には大切なことです。
乾燥ピークはいつ?
地域によって多少の差はあるのものの、日本の乾燥のピークは1月後半から2月にかけてです。外出中の乾燥が気になりますが、暖房器具等の使用で室内も湿度が低い状態も少なくありません。
肌トラブルの9割は肌の乾燥が原因とも言われています。乾燥した肌は外からの刺激も受けやすくなり、いつも以上に敏感になります。
いつも使っている化粧水やクリームをのせるだけでもヒリヒリとしてしまうこともあるでしょう。普段できているスキンケアができないほど乾燥が進んでしまっている場合は深刻です。
また、くすみやシワが目立ったりと見た目上でもその変化が感じ取れるようにもなります。
乾燥した肌のままで2、3月と迎えると、次は花粉や紫外線量の増加による肌刺激をしっかりと受けてしまうことになります。そうならないためにも、乾燥のピークの1月後半から2月にかけてしっかりと潤いケアを心がげて行うことが大切です。
この時期のトラブルへの対策
単に乾燥といっても、乾燥から生じる肌悩みは様々あります。自分の肌はどんな乾燥トラブルを引き起こしているのかを日々チェックし、それに対応していくことで健やかな肌状態を維持しましょう。
乾燥小じわ
乾燥がひどくなると、乾燥小じわが目立つようになります。
目元や口角など薄っすらとした乾燥小じわが目立つと、肌全体もカサついた印象に見えたり、少し老け込んだようにも見えてしまいます。
乾燥小じわが目立つ際は、いつものスキンケア時により意識をして丁寧にアイテムを塗り込むようにしましょう。
乾燥小じわ部分を少しひっぱり、指の腹で優しく押さえるようにして塗り込みます。擦ると色素沈着などの肌悩みを引き起こすこともあるので、優しく行うようにしましょう。
乾燥小じわをそのまま放置すると、真皮層までダメージが及び、セルフケアではケアが難しいようなしわ悩みを引き起こしてしまうこともあります。乾燥小じわの段階でしっかり対応し、未来へ肌悩みを増やさないようケアしていきましょう。
くすみ
乾燥すると肌表面の水分量が低下し光の反射量が減り、どんよりとくすんだ肌に見えます。
また、乾燥している肌は刺激を受けやすいのでそういったダメージが蓄積する事で色素沈着によって部分的にくすんでしまうこともあります。
保湿ケアをしっかり行うのと同時に、乾燥時はメイクの際などもできるだけ肌を擦らず丁寧に行うよう心がけましょう。
また、くすみを払拭するために過度なクレンジングや洗顔を行うのは肌乾燥をより助長することもあるので極力避けましょう。ターンオーバーサイクルを正常化させるようなケアや、内側からしっかり栄養摂取、巡りのよい体にするなどのケアも同時に行うことで、くすみ対策を行うのもよいでしょう。
過剰な皮脂分泌
肌が乾燥すると、それ以上水分が蒸発しないようにと皮脂が過剰に分泌されることがあります。
過剰分泌された皮脂がメイクと混ざり合い、更に酸化すると肌に刺激となる過酸化脂質となりニキビやシミなどの肌悩みを引き起こす原因となってしまいます。
だからといって皮脂をしっかりと落としてしまうと、より肌乾燥を招いてしまうこともあります。
この場合は、内側と外側からのケアを同時に行うようにしましょう。
ビタミンB2、B6は一緒に摂取すると皮脂分泌を抑制するような働きがあります。食品やサプリメントで意識をして摂取するとよいでしょう。また、冬は水分摂取量が少なくなり、巡りの悪い状態になってしまっていることもあります。水分摂取も怠らず行うようにしましょう。
外側からのケアでは、過剰にでた皮脂は軽くティッシュをかぶせオフする程度にしましょう。外出中は保湿成分が配合されているミストなどを活用して乾燥がより進まないようにケアするのもよいでしょう。
乾燥によって皮脂分泌が過剰になってしまっている場合は、スキンケアアイテムでもしっかり保湿を意識したケアを行いましょう。
水分をしっかり与える、保湿成分で水分を維持する、油分を与えて蒸発を防ぐという基本のケアが自分のスキンケアアイテムで行うことができているかどうか再確認をしましょう。
乾燥のピーク時をどう迎えるかは、その後に健やかな肌を維持することにも関係します。
自分の肌状態、現在のスキンケアをチェックし、乾燥のピークに備えましょう。